クックパッド×スーパーのジョイントベンチャー

料理レシピサービスの全国認知を可能にした強力な販路とは

クックパッド株式会社は、“毎日の料理を楽しみにする”というミッションのもと、日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」を運営している。創業20周年で、全世界ユーザー数1億人を超えるサービスを生み出した同社のアイデアの源泉と、提携先企業を巻き込むための思考に迫る。

クックパッド株式会社とは

 クックパッド社は、「毎日の料理を楽しみにする」という経営理念のもと、料理レシピの投稿・検索サービスである「クックパッド」を企画・運営する企業です。同社は1997年に有限会社コインとして設立され、翌年にクックパッドの前身となる料理レシピの投稿・検索インターネットサービスである「kitchen@-coin」を開始しました。次の年に同サービスを「クックパッド」に改称し、さらにその翌年に社名をクックパッド株式会社に変更しました。

 2009年7月には東京証券取引所マザーズに株式を上場。同サービスの2017年12月時点の会員数は5,665万人、レシピ数は国内で238万品、売上高は134億円を超え、現在レシピ検索サイトとして国内No.1となっています。
【出典】クックパッド株式会社の料理レシピサイト事業 : プラットフォームビジネスの進展に関する一考察

料理動画サイネージ「cookpad storeTV」を全国47都道府県のスーパーに導入

 同社は、全国の流通チェーンと連携し、売り場で料理動画を配信するサービス「cookpad storeTV(クックパッド ストアティービー)」を全国47都道府県のスーパーマーケットに設置しました。2017年11月に11チェーンと提携することから初め、2019年3月末時点で導入チェーン数は88チェーンへと拡大しました(トライアル実施店舗を含む)。

 「cookpad storeTV」は、スーパーの店頭陳列オペレーションを研究し、店舗スタッフが簡単に運用できる設計で開発されています。そのため店舗スタッフからは評価が高く、6,000台以上導入されているサイネージの稼働率は80%を超えて日々の販売促進のために利用されているといいます。

商品の売上に貢献した事例も多数

 同サービスでは、流通チェーン毎の販売計画と連動したレシピを、店頭で閲覧されやすい15秒の動画にして配信しているため、実際の購入に繋がりやすいという特徴をもっています。複数のチェーンにおいて対象商品の売上が大きく増加する事例も増えているといいます。そして、同サービスの導入により来店した客は、店頭で食材や商品の調理法を簡単に把握することや、今夜の献立をよりスムーズに決めることが可能となります。

 “毎日の料理を楽しみにする”というミッションに適う形で展開されており、顧客も、店舗も、クックパッド社も恩恵を受けられる三方良しのアイデアであるといえるでしょう。(2019年7月現在、同サービスは、クックパッド株式会社の連結子会社であるCook-padTV株式会社により運営されています。)

全国に設置されている「cookpad storeTV(クックパッド ストアティービー)」。配信している料理動画の週間閲覧者数は350万人を超える。今後も、同サービスの導入店舗数の拡大と共に、売り場における新しいサービス展開も予定しているという。【出典】クックパッド公式HP

cookpad storeTVを通じてディズニーとのコラボレーションが実現

 2019年6月には、翌月のディズニー/ピクサー最新作の映画の公開に合わせ、『「cookpad storeTV」やクックパッドの公式SNSにて紹介された特定のレシピを実際に作り、自身のSNSで料理画像を投稿すると、抽選でディズニーストアのオリジナルグッズが当たる』というキャンペーンが行われました。ジョイントベンチャーを行う際の提携相手の選択肢の幅を広げてくれる事例の一つであるといえるでしょう。

https://www.cookpad.tv/page/disney2019

クックパッド株式会社
1997年創業。“毎日の料理を楽しみにする”というミッションのもと、日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」を運営する会社。現在の投稿レシピ数は300万品を超え、国内では月間約5,400万人に利用されている(2018年12月末時点)。【出典】クックパッド公式HP


ジョイントベンチャーによる顧客創造とは?

ジョイントベンチャーの本質は資産のニーズの交換することによって新たな顧客を創造することにあります。
ドラッカーは企業の目的の定義は「顧客の創造」であるとしました。

今回の特集について、どんな資産とニーズの交換が行われ、どんな顧客創造が行われたのでしょうか。
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