2019のカンヌライオンズは、ビジョンを鮮やかに打ち出すだけでなく、ユーザーを巻き込んだアクティベーションまで踏み込んだ「キャンペーン」が評価されていた。
「ソーシャル&インフルエンサー部門」カンヌグランプリを受賞
小さな島に100人のプレーヤーが集い、生き残りをかけて戦うこのゲームでは、期間限定モードとして各種ブランド、メーカー、映画などとコラボしたイベントが不定期で開催。
昨年の『フードファイト』では、ハンバーガーとピザをテーマに2つのチームに攻防戦が繰り広げられましたが、このイベントに便乗しプロモーションを行ったのが米ハンバーガーチェーンのWendy’s。
フォートナイトで『スキン』と呼ばれるコスチュームを自由に変える機能を使って、同社のマスコットキャラクターの女の子を再現し、フードファイトに参戦。
Wendy’sアバターは、バーガーチームに所属せず『Durrr Burger(=バーガーチームの名前)は冷凍庫だらけ。Wendy’sは絶対に冷凍肉は使わない』と、ピザチームの一員としてバーガー相手に戦うとTwitter上で宣戦布告。
実際のプレイは、敵と戦うわけでも相手の陣地に攻め込むわけでもなくDurrr Burger(バーガーチームの名前)の冷凍庫を、約9時間にわたってひたすら破壊。
その様子を、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twich」でライブ配信したところ、『Wendy’sのキャラクターが、ゲーム内のハンバーガーショップ相手に大暴れする』という非常識なな光景が瞬く間に、SNSを中心に広がり話題に。一緒になって冷凍庫を壊しまくるプレーヤーが続出。
数百万人のフォロワーを持つインフルエンサーがメンションしたり、Twitchでもハイライトシーンに採用されるなど、多くのユーザーにリーチすることに成功。
カンヌ・ライオンズのSOCIAL & INFLUENCER部門でグランプリを獲得。
フォートナイトでWendy’sガールが大暴れ!冷凍庫を破壊しまくるキャンペーンが「ソーシャル&インフルエンサー部門」カンヌグランプリを受賞
「一見すると、ただフォートナイトの便乗しただけの施策に見えるが
しかし、このプロモーションを支えているのはWendy’sの「冷凍肉を使わない』というブランドストーリーである。