[プレスリリース]レノボ、VR(仮想現実)技術による療養中児童の苦痛軽減をスターライト・チルドレン財団との共同研究により実証 84%の回答者がヘルスケア分野をはじめとする社会的課題の解決手段としてテクノロジーに期待を寄せる -レノボ国際調査

レノボ・ジャパン株式会社(本社東京都千代田区、代表取締役社長デビット・ベネット、以下レノボ)は本日、ヘルスケア分野にテクノロジーが貢献しているという調査結果を発表いたしました。

VR(仮想現実)などのテクノロジーに対して、ヘルスケア分野における課題を解決する手段としての期待が調査対象者の84%から寄せられているという結果が、レノボが実施した国際調査により得られました。治療中の痛みを緩和する全身麻酔以外の方法としてVR技術が患児に使われ始めた米国Starlight Virtual Realityの事例のように、テクノロジーによるヘルスケア分野の課題解決は、すでに始まっています。

患児の治療に際しVRが麻酔の代わりに痛みを軽減
患児が感じる軽度から中程度の痛みを伴う治療への不安を軽減するために、VRテクノロジーを組み込んだヘッドセットが利用できるようになりました。このツールは、コロラド小児病院をはじめ米国内に数百あるスターライト・チルドレン財団提携医療施設で利用可能です。VRによって患児は不安な気持ちが和らぎ、意識がある状態でも痛みを伴う治療を受けることができます。それによって、回復までの時間短縮と減薬が可能になりました。当社は同財団と協力して、VRヘッドセットを活用したStarlight Virtual Realityプログラム※1を展開し、技術開発を行いました。なお、当社はStarlight Virtual Realityによる画期的な技術をご紹介する映像を作成し、デンバー映画祭(2019年11月開催)で上映いたしました。この映像「THIS IS LIFE」はこちら※2からご覧いただけます。

※1 https://www.starlight.org/virtual-reality/
※2 https://www.youtube.com/watch?v=htDyTf9qQUQ&feature=youtu.be

Children’s Hospital ColoradoのMD Medical Director at Child Life、Joe Albietz氏は、次のように述べています。「穿刺針による髄液の採取と投薬を行う腰椎穿刺のような治療は、通常全身麻酔下で施されます。全身麻酔の代わりにVRを使用することで、患者は痛みに耐えることができるようになり、入院中の子供たちのQOL(生活の質)が大幅に向上しました。全身麻酔が必要だった子供たちが、最小限の投薬で、意識のあるまま治療を受けられるのです」

ヘルスケアはテクノロジーによる課題解決が最も期待される分野
インテリジェントテクノロジーやスマートデバイスがもたらすさまざまな影響や社会的課題の解決に関し、レノボは日本、米国、メキシコ、ブラジル、中国、インド、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアの10か国で計15,000人以上を対象にグローバル調査を行いました。調査によると、テクノロジーはヘルスケア分野を変革する力を持っていると世界中で考えられており、回答者の47%がヘルスケアを変革するうえでテクノロジーが重要だと考えています。日本では43%が重要だと回答し、ヘルスケアはテクノロジーによる課題解決が最も期待されている分野となりました【グラフ①】。

さらに、回答者全体の84%が、テクノロジーがヘルスケアのような世界共通の大きな問題に立ち向かい解決するのに役立つと考えています。また25%は、テクノロジー企業は社会と世界が直面する大きな問題に対処する責任があると答えています。これに対し、レノボは次のようなミッションを掲げています。「Smarter Technology for All - VRからAIまで、よりスマートなテクノロジーで人々の生活を改善する社会的責任を果たします」

調査回答者の大半は、テクノロジーが医療問題など世界的な課題の解決に貢献できると感じていると同時に、その目標はまだ十分には達成されていないと考えています。また67%は、テクノロジーやスマートデバイスが健康な生活を送る上で役立っていると回答しています。ただしこの比率はドイツ、フランスなど先進国で相対的に低く、中国、インドなど新興国で高い数値となりました。日本では56%でした【グラフ②】。

今回の調査から、テクノロジーが健康に与えるインパクトを世界中の人々が認識していると結論付けることができますが、特に個人の健康に関しては、まだテクノロジーによる革新の余地があります。言い換えれば、レノボをはじめとするテクノロジー企業は、ヘルスケアを含む多くの社会分野において、イノベーションと大きな成長の機会を有しています。

Lenovoのユーザーおよびカスタマーエクスペリエンス担当副社⻑、Dilip Bhatiaのコメント:
テクノロジーが世界をよりインテリジェントでコネクテッドな場所に変えつつある中、Starlight Virtual Realityは、よりスマートなテクノロジーによって社会を変革する、という当社の取り組みの1つを体現しています。レノボは、ヘルスケアをはじめとした専門的知見を有するパートナーと共同で大きな社会的問題の解決策を開発することが、テクノロジー企業の責務であると確信しています。今回のグローバル調査は、テクノロジーですべての人に貢献するというレノボの信念を、世界中の人々が共有していることを示しています。

Starlight Children’s FoundationのCEO、Adam Garone氏のコメント:
幸せを感じている子供たちが、より早く癒される。私たちのこの信念を、コロラド小児病院においてStarlight Virtual Realityプログラムが与えた強烈なインパクトが実証しました。私たちは、このプログラムを開発し、何百という病院の何千という子供たちにこのような大規模なプログラムを継続的に提供できるようにしてくださったすべての関係者に、深く感謝しています。

調査について:
レノボは、世界10か国(日本、米国、メキシコ、ブラジル、中国、インド、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア。質問票の言語は8言語)、のべ15,226人を対象にした国際調査を実施しました。調査サンプルは、各国の18歳以上のネット人口の分布に沿って抽出しました。調査は2019年3月31日から4月27日にかけて実施しました。全10か国の調査対象全体に関する統計数値は95%有意水準で+/- 1%ポイントの誤差の範囲内、各国別の調査対象に関する統計数値は95%有意水準で+/- 3%ポイントの誤差の範囲内です。テクノロジーが日常生活と社会に与えるインパクトについて、現在、および将来について回答者がどのように考えているかを調査目的としています。

スターライト・チルドレン財団について
スターライト・チルドレン財団は米国501(c)3団体に当たる非営利法人で、重い病気を持つ子供とその家族に幸せを運ぶことを使命とし、1982年以来、入院中の子どもたちの笑顔のためにより早期の回復を図るスターライトプログラムを展開してきました。みなさんの助けをいただければ、子供たちと家族に幸せを運ぶスターライトバーチャルリアリティ、スターライトホスピタルウェア、スターライトゲーミングなどのスターライトプログラムを、より多くの病院や医療施設で利用することができるようになります。幸せを運ぶために、http://www.starlight.orgを通じて、スターライトへの支援をどうぞお願いします。

スターライトのバーチャルリアリティプログラムは、レノボ、スターライト、およびモバイルおよびIoTデバイス管理ソリューションのプロバイダーであるSOTIとのコラボレーションを通じて開発されました。

関連プレスリリース
レノボ、テクノロジーが日常生活と社会に与えるインパクトについて国際的な意識調査を実施
https://www.lenovo.com/jp/ja/news/story/2019-08-12

※本原稿はレノボ本社広報サイトの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。
https://news.lenovo.com/pressroom/press-releases/lenovo-collaboration-with-starlight-childrens-foundation-shows-the-power-of-virtual-reality-to-reduce-pain-for-hospitalized-children/

LENOVOおよびLENOVO MIRAGE はLenovoの商標です。STARLIGHT CHILDREN’S FOUNDATIONはStarlight Children’s Foundationの商標です。その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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