MSC認証プログラムとMSC「海のエコラベル」を通じて、水産資源と環境に配慮した持続可能な漁業の普及に取り組む国際的な非営利団体MSC(海洋管理協議会)は、日ごろから水産資源のサステナビリティに高い関心を持つ世界の有名シェフたちが考案した「サステナブルなブルーレシピ」を公開しました。MSCが活動する日本、イギリス、スウェーデン、イタリア、韓国、アメリカ、南アフリカ等の世界21カ国で公開され、世界中の消費者に対し、水産物を購入する際はサステナブルな選択について考えていただくよう促すグローバルなキャンペーンです。
MSCジャパンでは、このキャンペーンにご協力をいただいた世界各国の10人のシェフのうち、日本で手に入りやすい魚種を使った4人のシェフのレシピを紹介します。MSCのグローバルアンバサダーであり、来日して日本のシェフとイベントに出演した経験もあるオランダのバート・ファン・オルフェン氏、イギリスのMSCアンバサダーを長年務める、フードライターでレストランオーナーのミッチ・トンクス氏、ベルギーの料理番組でパーソナリティを務めるダグニ・ロス・アスムンズドター氏、中国からはケリーホテル浦東上海でエグゼクティブ・シェフを務めるオットー・ゴー氏のレシピです。
MSCとのコラボレーションについて、バート・ファン・オルフェン氏は次のように述べています。「『サステナブルなブルーレシピ』は、地球に住む私たちが、シーフードを楽しむと同時に水産資源を保護できるということを示したものです。MSC認証のサステナブル・シーフードを選ぶことは、海の環境を守るだけでなく、持続可能な漁業に取り組む漁業者も応援することになるのです。」
今年から、サステナブルな生活を始めてみませんか? ご自宅でサステナブルな魚介類を使った料理をつくりながら、魚の未来を守りましょう。ぜひ、レシピを作って「#海のエコラベル」とハッシュタグを付けてSNSで投稿したり、周りに「サステナブルなブルーレシピ」を広めてください。
【「サステナブルなブルーレシピ」キャンペーン概要】
期間:2021年1月8日(金)から1月29日(金)
ウェブサイト: https://stories.msc.org/jp/bluerecipe
レシピ:
バート・ファン・オルフェン MSC認証のツナ缶を使ったモルディブ料理「マスフニ」のピタパンサンド
ミッチ・トンクス MSC認証メルルーサのバスク風(※マダラ、スケトウダラで代用可)
ダグニ・ロス・アスムンズドター MSC認証マダラのブランダード
オットー・ゴー MSC認証カラスガレイの紹興酒蒸し
MSC(海洋管理協議会)について
将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所をおき世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は世界約100カ国で45,000品目以上、日本では約900品目が承認・登録されており、イオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、西友、マクドナルドなどで販売されています。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新かつ確実な科学的根拠に基づき策定されたものです。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、独立した審査機関による審査を通じて実証することが求められます。
詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください: https://www.msc.org/jp
MSC「海のエコラベル」について
MSCの厳格な規格に適合した漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それが「海のエコラベル」です。