日本発、世界の食料問題の解決に取り組む特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(東京都港区、代表理事 安東迪子/以下、TFT)は、日本のソウルフードである「おにぎり」をシンボルとし、握って、食べて写真を投稿するだけで、地球の裏側の子どもたちに給食が届く「おにぎりアクション2018」を本年10月10日から11月20日まで42日間実施したところ、期間中に合計20万1,023枚のおにぎり写真が投稿され、その結果、合計105万食分の給食をアフリカ・アジアの子どもたちに届けることができることをお知らせします。
■「#OnigiriAction」を付けたおにぎりの写真投稿がSNS上にあふれる 本アクションは、国連が定めた10月16日「世界食料デー」(世界中の人が食べ物や食料問題について考える日)を記念して開催され、おにぎりにまつわる写真(注1)を #OnigiriAction をつけて SNS(注2)に投稿またはTFTの特設サイトに投稿すると、1枚の写真投稿につきアフリカの給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、世界の子どもたちに給食をプレゼントできる取り組みです。 (URL https://onigiri-action.com/)
「身近な食べ物で、毎日の食卓から世界を変えることができる取り組み」として共感の輪が広がった本アクションは、Twitter,Instagramを中心にSNSで広く拡散され、42日間の開催で、合計20万1,023枚のおにぎり写真(1日あたり約4,800枚)が投稿されました。これによって、およそ5,200人の子どもたちに1年分の給食(約105万食分)を届けることができます。おにぎりアクションは、2015年から2018年までの開催で、累計47万枚、300万食の給食を届けています。
■SNSからリアルへ!5箇所でリアルイベントを初開催。3万8千人が参加し、親子で食や社会貢献を考える機会を創出
アクション開始から4年目となる本年、イオンモール幕張新都心など5箇所のイオンモールで初めてリアルイベントを開催しました。
おでかけをイメージしたブースで、おにぎりアクションをより身近に感じる企画「家族史上最高のおでかけで、世界の子どもたちに給食を」を開催しました。成田、幕張新都心、京都桂川、座間、常滑と5箇所開催したところ、全会場合わせて3万8千人の来場があり、イベント内で1,850枚のおにぎり写真が投稿(給食1万8,500食に相当)されました。来場された皆様に、親子で食や社会貢献を考える機会を創出し、同時に、世界の子どもたちの可能性を広げることができました。
■9部門でおにぎりフォトグランプリを開催、受賞者が決定!
投稿された一枚一枚の写真には、参加者の様々な想いが込められています。それらのストーリーを多くの方に知っていただきたく、今回は9つの賞を設定し、選定いたしました。
1.「子どもおにぎり大賞」:まめこさま
生まれて初めて食べるおにぎりに満面の笑み!これからも、たくさんおにぎり食べて、元気に大きくなぁれ。
2.「こんなところでよく撮ったで賞」:BOWさま
ブータンのチェラレ峠(標高3,988m)からご投稿をいただきました。道中、稲刈りも見かけたそうです。おにぎりも美味しそうですね。
3.「家族史上最高のおでかけで賞」:mami_momさま
ご家族揃ってのドライブ写真、全投稿作品の中で、最も「家族史上最高のおでかけ」を感じる写真でした。家族の仲の良さも伝わってきます。
4.「世界をつないだで賞 supported by JAL」:mimiさま
JALの就航地であるハワイをイメージした遊び心たっぷりの可愛いおにぎりで、おにぎりアクションに参加してくださいました。
5.「ご当地おにぎり賞supported by 「写真の町」東川町」:吉田敦子さま
福島県浜通り地方の漁師飯から生まれた「ホッキ飯」おにぎり。ご当地の食材を活用し、歴史のご紹介とともに投稿いただきました。
6.「動物おにぎり賞supported by 象印マホービン」:真木さま
愛らしい動物のおにぎりを作っておにぎりアクションに参加してくださいました。
7.「お〜いお茶賞supported by 伊藤園」:emix0120さま
お〜いお茶と可愛いおにぎりの写真をご投稿いただきました。
8.「残りものを上手に活用したで賞」:ぷくさま
お弁当の残り物に命を吹き込んで、愛情とユーモア溢れる顔おにぎりを作ってくださいました。
9.「エピソード大賞 supported by イオン」:ちおりさま
■エピソード
昨日、おにぎりの冷凍作り置きを実家に届けてきました。
今年に入ってから足の付け根が痛みはじめた母。先月仕事を退職し「正直、歩くのが大変になってきたから手術しようと思う」と。
日頃弱音を吐かない母から初めて聞いた痛いや辛いという本音。
でも言ってくれて安心できました。
強くなくていいし甘えてほしいし。
冷凍のおにぎりはもうかなり昔、わたしが社会人になり一人暮らしを始めた時、母が冷凍便でおかずと一緒に送ってくれていた思い出の一品。炊き込みご飯だったりお赤飯だったり。
母も今は一人暮らし。早く普通に歩けるようになって一緒に出かけたいなと思う毎日です。
だけど…やはり母親という生き物は子どもや孫に何か持たせたいという思いが出るんですよね。帰り際に赤かぶの甘酢漬けとお赤飯をくれました。お母さん!しばらく安静にしていて下さい。
■講評:このエピソードは、娘さんからお母様への「おにぎり」を介したお気持ちを表しているものですが、きっとこの背景に、娘さんが小さい頃から成長されるまでにお母様が注がれた愛情の「おにぎり」があったであろうと感じられました。お互いを思いやる愛情と深い絆が感じられるエピソードでした。
■自宅、学校、企業、様々な場所でおにぎりイベントが開催される。国外からも多数の参加
期間中、国内外の様々な場面でおにぎりアクションにまつわるイベントが開催され、多くの写真が投稿されました。国内では小中高校の授業、大学のサークル活動、企業の社員食堂などでおにぎりアクションにまつわる取り組みが開催された他、自治体が街興しの一環でおにぎりアクションに参加する様子も見られました。国外では、学校の授業や地域のイベントとしておにぎりアクションにまつわる取り組みが行われ、日本の食で世界を変える素晴らしい取り組みであるというメッセージが寄せられました。
■多くの企業が賛同。おにぎりにまつわる商品でキャンペーンも
この取り組みに共感した40の企業・自治体が、写真投稿の原資を寄付することで本企画に参加しました。イオン(北海道・沖縄地区除く)は、おにぎり関連商品を寄付つきで販売しました。また、味の素冷凍食品は「おにぎり丸®」、旭化成ホームプロダクツは、「サランラップ®に書けるペン」を使ったコラボキャンペーンを実施しました。
■支援先ケニアで、1,000人の子どもたちに追加で給食支援ができるように
2015年から実施してきた本アクションによって、TABLE FOR TWOの支援先のひとつ、ケニアのルシンガ島、ムファンガノ島にて、今年から新たに、3校1,000人の子どもたちに給食支援ができるようになりました。給食が提供される前は学校に通えなかった子どもたちも、給食のおかげで毎日学校に通えるようになり、授業を受けられるようになりました。給食は貴重な栄養源であり、学校に通って教育を受ける機会に繋がっています。
支援先のケニア・ムファンガノ島での子どもたちの様子:
https://www.youtube.com/watch?v=wA46A8GBSW0&feature=youtu.be
TABLE FOR TWO International おにぎりアクション企画責任者大宮 千絵コメント
「日本の食を通じて世界を変えたい」という想いからスタートした本企画に、本年もたくさんの方々にご参加いただくことができて大変嬉しく思います。大切な誰かのために握る「おにぎり」をシンボルフードに選び、参加者におにぎりの写真投稿を呼びかけたのは、おにぎりが日本の代表的な食であり、かつ親から子へなど、大切な誰かのために愛を込めてにぎられる愛情のこもった象徴的な食べ物であると考えたためです。投稿いただいた写真の1枚1枚に温かいストーリーやメッセージが込められており、日本から世界を変える大きな力を感じています。
(注1)「おにぎりアクション2018」のおにぎり写真について
「おにぎりの写真」「おにぎりを握っている写真」「おにぎりを食べている写真」など、おにぎりに関連する
写真であれば、制限を設けません。
(注2) 対象となるSNSはFacebook, Instagram, Twitter, FiNC
NPO法人TABLE FOR TWO Internationalについて(http://jp.tablefor2.org/)
2007年10月設立。“TABLE FOR TWO”を直訳すると「二人のための食卓」。先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトの下、社員食堂や店舗でTFTヘルシーメニューを購入すると、代金の内20円が寄付となり、飢えに苦しむ世界の子どもに給食1食分をプレゼントできる。これまで企業や官公庁、大学、病院など約716団体が参加。気軽に社会貢献とメタボ予防ができるという一石二鳥な取り組みが人気を呼び、11年間で累計6,300万人超が参加、約6,300万食をアフリカのウガンダ、ルワンダ、エチオピア、タンザニア、ケニア、アジアのミャンマー、フィリピンに届けた。