新たに発表されたクリエイティブモードのライフラン(プレイコード: 1992-1013-9260)テキサス州サンアントニオ (ICRC) – 世界的な人気ビデオゲーム「フォートナイト(Fortnite)」のストリーマー(※自身の動画をインターネットで配信する人)「ドクタールポ (Dr. Lupo)」、「ラクラン (Lachlan)」、そして「ワンショットガール (One Shot Gurl)」 と赤十字国際委員会(ICRC)がタイアップし、紛争や暴力による被害者の命を救うことを目的とした”ライフラン(Liferun)”を発表しました。
1月19日(日)にサンアントニオで開催されたイベント「PAXサウス」にストリーマーたちが集結し、「ライフラン」を世界中のゲーマー達に紹介しました。
速やかに被害にあった市民のケアや必要なインフラ再建、地雷除去や救援物資の配付といったICRCが80か国以上で実際に行っている4つの主要活動をプレイヤーたちがゲーム内で体験することができます。
ライフランに登場するICRCジュネーブ本部ゲームという手法を用いて厳しい紛争下での活動を広めたい、というICRCの思いから、今回のコラボが実現しました。また、ゲーム愛好家の果たす役割の重要性に注目し、紛争の影響を受ける人々に対する理解と支援を促したいと考えてます。
ICRCのコミュニケーション情報管理部門の代表ジェニファー・ハウスマンは次のように述べています。「ビデオゲームは以前から主なエンターテインメント、かつソーシャルプラットフォームで世界中に2億人以上のプレイヤーがいます。そのプレイヤーの多くが過去、現在、そして将来の兵士、軍関係者、武装集団の一員、企業の最高経営責任者 (CEO)、弁護士、また政治家です。そのため、私たちはゲームプレイヤーが興味を抱く手段を用いて、紛争下で市民が苦しみ、被害にあっていることを説明する必要があります」。
これまでICRCは国際人道法の普及を目的として、ゲーム開発会社のボヘミアインターラクティヴ(Bohemia Interactive)が制作するArma 3 シリーズと提携したことがあります。フォートナイトの「ライフライン」では武力紛争や暴行が蔓延する支援現場でICRCが行っている活動をゲームの中で体験するという新しい試みになります。
ライフランでインフラ再建を行う様子ICRCがゲーム開発者とコラボした理由:
ICRCはジュネーブ諸条約に基づき、武力紛争時におけるルールである国際人道法の普及を使命としています。ビデオゲームや今回開催されたコンテストは従来の普及活動に比べて、より多くの人々に紛争下におけるルールを身近に感じさせることができると考えています。これらのゲームはICRCが世界中で深く関わる軍事訓練のシミュレーションとしても使用されてきたものです。ボヘミアインターラクティヴ(Bohemia Interactive)とICRCが制作した「Arma 3 Laws of War」は国際人道法の普及活動の一環として開発されましたが、今回発表したライフランではより具体的にICRCが紛争下で行う活動を体験していただけます。
戦争のリアリティーを追求したゲームに関するQ&Aはこちら:
http://jp.icrc.org/2013/10/29/291013qa/