ネイキッドが手掛ける、今年で5回目の開催の幻想的なデジタルアートコンテンツのイベント「FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-」(東京・日本橋)の会場内で愛媛県松山市の道後温泉の、東京で初のトークイベントが行われた。現在営業しながら保存修理工事を行っている道後温泉本館のPRを、手塚治虫のライフワークといえる「火の鳥」をシンボルとして掲げ展開する「道後REBORNプロジェクト」の一環。同プロジェクトで制作するアニメに声優として出演のつるの剛士、アニメを制作の手塚プロダクション取締役の手塚るみ子、ネイキッドの中川伸作ジェネラルマネージャーが登壇。手塚治虫、アニメ、デジタルアートコンテンツについての貴重なトークに会場は盛り上がりを見せた。2月7日(金曜日)。ネイキッドが手掛ける、今年で5回目の開催の幻想的なデジタルアートコンテンツのイベント「FLOWERS BYNAKED 2020 -桜-」にて、タレントのつるの剛士、手塚プロダクション取締役でプランニングプロデューサーの手塚るみ子、ネイキッドのジェネラル・マネージャー中川伸作が登壇してのアニメとデジタルアートの融合をテーマに「FLOWERS BYNAKED 2020 -松山・道後NIGHT-」と題したトークイベントが行われた。松山・道後温泉で現在展開されている、手塚治虫のライフワークといえる「火の鳥」とコラボし、日本文化の再生をテーマに展開されている道後REBORNプロジェクトで、東京での初のトークイベントとなる。現在連日賑わっているホール内の特設イベント会場には、報道関係者の他、旅行会社や、タレントやアーティストの姿も。詰めかけた約100人の熱い視線が集まる中、3人が笑顔で登壇した。
アニメ「火の鳥道後温泉編」第2話で大国主役と伊佐庭如矢役を務めたつるの剛士
つるの剛士は、道後REBORNプロジェクトで制作、2月1日に第2話が公開されたオリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」で道後温泉の守り神である大国主役と、道後温泉本館が現在の姿になった明治の改築の立役者である、伊佐庭如矢・初代道後湯之町町長の声優を一人二役で務めている。一方、手塚るみ子は、そのアニメを制作する手塚プロダクションの取締役。実は、つるの剛士の伯父はイラストレーターで、「火の鳥」の初期の作品が連載されていた雑誌「COM」の編集者として勤めていたことや、手塚るみ子とデビュー前から交流があった事実が明かされ、火の鳥がつなぐ奇縁とばかりに、トークイベントは盛り上がりをみせた。
右から、手塚るみ子、つるの剛士、中川伸作。会場は終始和やかに、貴重な話題が飛び出すトークセッションとなった。手塚るみ子は、温泉好きでこれまでも何度も道後温泉を訪れていたという。先日も道後温泉を訪問し、そこで撮影したスナップをモニタに映しながら道後REBORNプロジェクトについての感想を述べた。本館東側を覆う道後温泉本館ラッピングアートについて、「デザインが何より素晴らしい。火の鳥の再生のエネルギーが本館全体を包み込んでいるよう。大きな物なので、天国にいる手塚(治虫)からもよく見えるのでは」と語った。また道後商店街で展開されている火の鳥のオリジナルグッズに触れ、「大量に買って帰った」と嬉しそうに語った。
その後、2月21日(金曜日)から道後温泉本館北側でスタートするプロジェクションマッピング第2弾「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -子規と漱石-」のメインビジュアルがお披露目され、オリジナルアニメーションと連動したプロジェクションマッピング制作のプロセスについての話題となった。歴史ある道後温泉本館には、現在、建物内部から投影を行う手法を採用している。2階、3階の障子が横長のスクリーンになって、本館自体が発光する大変珍しい演出。またマンガにおける擬音表現である「オノマトペ」が印象的に使われており、中でも、道後温泉に到来した火の鳥がエネルギーを注ぐシーンの「ドゥゴオオオーン」という擬音=「オノマトペ」を活用したシーンは、プロジェクションマッピングのクライマックスシーンとして人気で、道後温泉本館北側にウォールアートパネルとしても掲出されている。プロジェクションマッピング第2弾は、よりアニメと融合した内容となる予定だ。
「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -子規と漱石-」は2月21日から道後温泉本館北面でスタート ©TEZUKA PRODUCTIONSトークイベントでは、長女である手塚るみ子から見た、父・手塚治虫についての貴重なエピソードも語られた。
幼少の頃から書斎で机に向かう手塚治虫の背中を見て育ったという手塚るみ子。忙しい中でも相談事があれば真摯に相手をしてくれたという。その当時は「ブラックジャック」の執筆中であり、登場人物の一人「ピノコ」のモデルは幼稚園児の頃の手塚るみ子であると言われる。つるのは話を聞きながら思わず「リアルピノコですよね」と声を上げた。手塚るみ子は1989年2月9日、手塚治虫が逝去してから、様々なアーティストやクリエイターとのコラボなどを通して手塚作品を次の世代に伝えるための活動を開始。今も多くの作品を若い世代や世界に伝える活動を行っていることを紹介した。手塚治虫がライフワークとして描いた「火の鳥」について、「火の鳥は永遠の命が描かれている、手塚作品に一番大きなテーマが描かれている作品」であるとし、「手塚治虫が生前、文化的な遺伝子をばらまいた。それがクリエイターたちによって、次の世代にバトンが渡されていくことで、永遠の命がもらえるんだと思う。道後REBORNもこれを見て、次の世代がまた何かやってみようと思ってもらえるものだと思う。」と語った。そのエピソードを聞き、つるのは「新しいものにチャレンジし、再生していく。手塚先生が火の鳥だったんだなと感じた。」と語った。また、道後温泉が現在の姿になってから126年が経過したが、「改めてすごいプロジェクトに参加していると感じる。未来に向かって次の作品が生まれている。今から120年後どうなっているか分からないが、この道後REBORNプロジェクトも道後の歴史として振り返られる時が来る。その時、僕やるみ子さんや中川さんが物語に登場したりして。」と語った。手塚るみ子は、「国の重要文化財という歴史をつなげていく場所に火の鳥が舞い降りています。今しかない火の鳥の時空が存在しているので、現地に来て、見て欲しい。今しか味わえない道後温泉がある」と語った。
FLOWERS BY NAKED 2020 -松山・道後DAY- お茶菓子や限定クリアファイルプレゼントもネイキッドによる幻想的なデジタルアートに包まれた空間で、過去から、未来へとまるで時空を旅するようにトークは展開された。集まった観客からは、大きな拍手を受け、約45分のトークセッションは終了した。
□道後REBORN公式サイト
https://dogoreborn.info/
□道後温泉本館プロジェクションマッピング
「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -子規と漱石-」
2020年2月21日(金)START!!
18時30分~21時30分 道後温泉本館北面にて、毎日開催(観覧無料)
企画演出/NAKED Inc.
□「火の鳥“道後温泉編”」第2話「子規と漱石」
公開中(YouTube)
https://youtu.be/ZLUEhxZvWrs
【声の出演】大国主・伊佐庭如矢:つるの剛士 少彦名・坂本又八郎:三森すずこ
正岡子規:福山潤 夏目漱石:立花慎之介 猿田彦:小村哲生
マドンナ・ナレーション:友近(「いい、加減。まつやま」応援団長)
火の鳥:水樹奈々
アニメーション制作:手塚プロダクション 制作:ポニーキャニオン
脚本:増本庄一郎 西村太佑 監督:吉村文宏
©手塚プロダクション/松山市 2020 (第2話本編約6分30秒/全体約9分)
□FLOWERS BY NAKED 2020 -松山・道後DAY-開催!!
「FLOWERS BY NAKED 2020 –桜-」 の会場にて、松山市と道後温泉の魅力をPRする、「松山・道後DAY」(サンプリングイベント)を開催します。
特設のPRブースでは「道後温泉」と「椿」をテーマにした装飾がされた空間に、道後温泉本館プロジェクションマッピング第2弾のビジュアルのフォトスポットを展示。フォトスポットを訪れSNSに投稿していただいた方には、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉で提供されているお茶菓子や、限定クリアファイルなどのプレゼントも。是非、この期間にご来場いただき、お楽しみください。
【日時】
2020年2月22日(土)10:00~20:00
2020年2月23日(金)10:00~18:00
【会場】
「FLOWERS BY NAKED 2020 –桜-」ホワイエ部分
*メイン会場の出口右側のスペースにて展開いたします。
(日本橋三井ホール COREDO室町1(5階 ホワイエ)
手塚治虫、手塚プロダクションの塚の字は旧字が正式です。印刷物では旧字をご使用下さい。
©TEZUKA PRODUCTIONS
ニュース配信・プロデュース:ポニーキャニオン