せっかくジョイントベンチャー、コラボ、アライアンス、業務提携を組んでも失敗したくないものです。
ジョイントベンチャーが失敗する要因にはどんなものがあるのでしょうか。
ジョイントベンチャーの相手選びの失敗
『エクセレント・カンパニー2』でも出てきますが、事業を行うときに重要なのは「誰と?」の部分です。
何をやるかよりも重要になってきます。そもそも価値観・認識が合わないと同じ目的に向かって前進することができません。
認識があってないと役割の分担にも大きな影響が出てきますし、収益が出た時の分配比率を決める際にも大きな溝が出てくることになります。
プロジェクトをどう進めていくかの主導権についても相手との信頼関係がしっかり出来ていなければ、円滑なジョイントベンチャーは実現できません。
ジョイントベンチャー環境の調整不足
ジョイントベンチャーの成功には互いの社内の協力も必要になってきます。ジョイントベンチャーを推進するメンバーだけでなく、他部署の協力をはじめとする会社全体からのサポートが成功の鍵を握っています。
逆に社内の協力が得られないままだと使える資源が不足し、成功から程遠くなってしまいます。
また、社内だけでなく社会情勢、つまり法律などの規制の側面や、世論などの影響も考慮してうまく事前に調整できないとジョイントベンチャーが失敗する要因となるでしょう。
ビジネスモデルに欠陥がある
良い技術が使えたとしても商品・サービスを作るのにかかるコストが採算が合わないとなるとジョイントベンチャーをする意味がなくなってしまいます。
逆に良い商品・サービスが出来たと考えてみても、社会のニーズにマッチしていなかったら、見向きもされません。
競合が自分たちより良い商品を持っていたら勝ち目はありませんし、売れると分かっても量産化が出来なければ想定する売上高を見込めないことになります。
ビジネスモデルの設計は、プロジェクトの開始前から念入りに行っておくことをお勧めします。
実行部隊の運営
計画段階でいくら良いジョイントベンチャーの仕組みが出来たとしても、プロジェクトが不発に終わることがあります。
それは実行部隊がどれだけ目的と計画に沿った行動をとれるかにかかってきます。
そもそも実行部隊のリソースを確保できているか、という視点でプロジェクトを見返すのも大事ですし、メンバーそれぞれの実行力について吟味するフェーズも時には必要です。
変化への対応
ジョイントベンチャーの計画・契約時から、状況が大きく変わることがあります。会社の財務状況が変われば当然プロジェクトへのリソース配分も変わってきますし、市場状況が変わればプロジェクト自体にも影響が及ぼされることになります。
状況の変化をどう捉えて、どんな対応をすることができるのか、ここに失敗するとジョイントベンチャーの失敗に繋がります。